数年前にやっていた、安達祐実さんの「積木くずし」
を見ました。この出来事が起きたのは、私が産まれる
前の話なので当時のことは当然分からないのですが。
娘が不良化してしまったところを見ると、正直、理解の
なさすぎる親だと感じました。
ただ娘がわがままで好き勝手にしていると決め付けて、
腕力で自分の思い通りにしようとする。娘の事情を分か
ろうともしないどころか、自分たちはこれだけしてやってる、
恵まれているんだから、とぬかす。
娘が更正すると自分たちの努力だと思い込み、世間に
それをさらす。本を出版した後、マネージャーに騙されて
ずいぶん悲惨な目に合ったようですが、そもそも面倒な
仕事を娘をさらしものにしたお金で人にさせていたのだから、
はっきり言って自業自得だと感じました。
それでも当時、娘が不良になった、と娘は悪者として世間で
通ってしまっていたのでしょうね。このドラマでは、親子関係
は悪くない状態で終始しています。
親子って不思議なんですね。どんなに理不尽なことをされても、
結局見捨てることができないようになっている。
これが時には良くない方向に行く。
良い関係が続くにつれて、解決しきれていなかった確執に
ついて自然と忘れてしまう。娘があのようになった理由を、
本来は娘が亡くなる前に知っておいた方が良かったし、
母親にも知ってもらうべきだった。亡くなってからでは遅す
ぎます。色んな説があるけれど、父親が海に向かって娘に
謝り倒しても、お墓の前で謝っても、娘に通じているという
保証は科学的にないのですから。
ちなみに、このドラマを放送した数年後に、成海璃子さんが
娘役となったドラマも放送していたようですが、そちらはまだ
見たことがありません。
機会があれば見てみたいと思います。